花火の陰
「花火の陰」
R2.2 三越劇場
再演ということで定評がある作品なのだろうと楽しみにしてました。
役者と製作側の設定、花火は打ち上がる瞬間は綺麗だけど、その後は誰も知らない。
成功の裏にあることは誰も分からない。
打ち上がることもできなかった場合はどうなるの?
内容は現実的なのにファンタジー要素があったからつらすぎず、人によっては「なんでファンタジーにしちゃうの?」となりそうな😅
凡人の私としては設定から未知の世界なので、ファンタジーありきで良かったです。
今と昔を切り替えるためにバスを転回することで表したセットはすごい。
バスのナンバー5963✨
小さい塾を経営してる小松幸子先生(きよこさん)と小松先生(藤崎卓也さん)。
のぶくん(阿紋太郎さん)は今ではASDかなぁ、これが初演のときはどういう観られ方なのかなぁと思うほど丁寧に演じられてました。
きよこ先生は赤ちゃんが産まれてものぶくんのこともずっと大事だと言いきるけど、そこを心配する小松先生とのぶくん(笑)
のぶくんもたぶん「そうでなくなる」ことを予感しているけど表現が不器用だからど直球(笑)
きよこ先生は心配になるくらいポジティブだけど「今があればそれで良い、大丈夫」ってなるのも大事だなぁと感じました。
先のことを心配しすぎても仕方ない。
(心配しなさすぎるのも怖いけど)
磯村くん(石田隼さん)のアカペラで歌う中島みゆきさんの「時代」もAメロから歌うことで歌詞が突き刺さる😂
主演の大島れいさん、岡田達也さんはこの話をがつがつひっぱってくれてとにかく美しい二人でした。
岡田さんに至っては「刀剣乱舞〜維伝〜」直後なのによく参加したなと😂
(アフターより、ご本人も泣きながら台本入れたそうです(笑))
あの二人はくっついても上手くいかない予感があるのか、お互いに自分が手一杯だとそうなるよな🤔
私の身としては森めぐみさん演じる花岡しおりにとても共感(笑)
応援してても結婚とか付き合うじゃないんだよね😂近くで見られればそれで幸せ😂
その時を逃したら遅いんですよ!(笑)
「陰」…かくれたところ。人に知れないもの。内にこもって目立たないこと。
という字を使うことにもなるほど〜な作品。
物によって遮られるというより、知られないものってイメージ。
演出のわかばやしめぐみさん(おぼんろ)も語ってましたが鳥肌が立ちまくる皆さんの演技と演出。
再演が納得な作品でした。
三越劇場という場もよかった。